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Peek cut 

&Peek shift

​ピークカットとピークシフト

​ピークカットとピークシフト

電気回路

企業の省エネ担当者や経営者の方にとって、悩みどころでもある電気料金の削減。

さまざまな方法がありますが【ピークカット】や【ピークシフト 】は電気代の基本料金も抑えられる為、非常に効果的です。
【ピークカット 】【ピークシフト】この言葉は、もしかしたら聞いたことがあるかもしれませんが、「実はあまり意味が分かっていない」「意味はなんとなく分かるけど、どうやって実現するか分からない、、、」

という方も多いのではないでしょうか?

​ピークカットとは?

それではまず【ピークカット】について解説していきます。

ピークカットとは、簡単に言ってしまえば「最も使用電力の多い時間帯の使用電力を削減すること」です。

アセット 9-100.jpg

図のように、最も多い時間帯の使用電力を下げます。

これにより「最も単価が高い時間帯の電気代削減」「基本料金の削減」を実現します。
※「基本料金の削減」については後ほど詳しく解説します。

​ピークシフトとは?

次に【ピークシフト】について解説していきます。

ピークシフト とは、「電気をあまり使わない時間帯に電気を貯めておき、電気を多く使う時間帯に使用する」ことです。

例えば、昼に多く電気を使う工場や会社の場合、夜のあまり電気を使わない時間帯に、蓄電池 などに電気を貯めておきます。

そして昼に貯めた電気を使うことで、ピークカットと同じ効果を得る事ができるのです。

アセット 10-100.jpg

図のように、夜間に貯めておいた電気をピーク時に持ってくることで、ピークの山を下げる事ができます。

そうすることで、ピークカット同様に最大デマンドを下げ、基本料金を下げることができます。

また、昼よりも夜の電気代の方が安い為、電気代そのものも下げることができます。

​ボトムアップ

ピークカット や ピークシフト に比べて認知されていませんが、似た節電へのアプローチとして【ボトムアップ】という方法もあります。

【ボトムアップ】はピークシフト と少し似ているのですが、電気をあまり使わない、電気料金が安い夜間に電気を有効に使っていく方法のことを言います。

結果としては昼に使う電気代の節減に繋がる為、 ピークシフト とあまり変わらないのですが、「夜間に積極的に電気を使っていく」ことをボトムアップということもありますので、抑えておくと便利です。

具体的な方法としては、従業員の勤務する時間帯を昼間から夜間に変える等といった方法が分かりやすいでしょう。

また電気を使用する機器を積極的に夜間の稼働に切り替えることなども、ボトムアップという言い方をすることもあります。

ピークカットやピークシフトが広まった背景

これらの【ピークカット】や【ピークシフト】などは、いつから世の中に広まったのでしょうか?

特に広まったのは「東日本大震災」がきっかけです。

東日本大震災を契機に、全国の原子力発電所が停止に追い込まれました。
これにより、節電の為にスーパーやコンビニ等のあらゆる商業施設やオフィスで節電が推奨され、照明などが控えられていたことは皆さまの記憶にも新しいのではないでしょうか?

その中で特に、使用電力の需要が高くなる日中の電気を節減することが、社会全体で大きな課題として挙げられました。

その流れから、以降ピークカットやピークシフトへの企業のニーズが高まってきています。

ピークカットとピークシフトの導入方法

それでは、具体的にピークカットやピークシフトを導入する方法についてご紹介していきます。

太陽光発電の導入でピークカット

最も良く知られている、ピークカットの方法が「太陽光発電」の導入です。

一般的な企業や工場などでは、最も電気を使用する時間帯は昼間になることが一般的です。
その昼に使用する電気を、太陽光発電を使って自社で作ることで、電力会社から購入する電気を抑え、ピークカットに繋げることができます。

蓄電池を使ったピークシフト

ピークシフトの一般的な方法が「蓄電池の導入」です。

電気の使用量が少ない夜間や早朝などに電気を貯めておき、使用量の多い日中に使用することでピークに使う電気を夜間などに移行します。

ピークシフトに関しては、蓄電池が無ければできない施策です。

デマンドコントロールシステム による ピークカット

上記の太陽光発電や蓄電池の導入は一般的にご存知の方も多いのではないかと思います。
他の方法として「 デマンドコントロールシステム 」という方法も効果的です。

「 デマンドコントロールシステム 」とは、システムを導入することでピーク時の時間帯の使用電力を自動抑制する仕組みです。

主に空調などに適用することが多いのですが、上限となる電気使用量を設定しておき、その使用量を上回る可能性がある時に、自動的に使用電力を抑えます。

特に空調は、1度温度を下げるだけで10%の電気量を削減できると言われていますので、効果的です。

また、 デマンドコントロールシステム は「システムのみの導入」である為、設備を導入する対策に比べれば費用があまりかからない所も大きな利点です。

​まとめ

いかがでしたでしょうか?
ピークカットやピークシフトについてお分かり頂けたのではないでしょうか?

ピークカットとは、最も電気を使う時間帯の使用量を下げる方法。ピークシフトとは、電気をあまり使わない時間帯に蓄電してピーク時に使うことで、購入する電気量を削減する方法です。

ピークカットやピークシフトは、電気料金の削減だけでなく基本料金の削減にも繋がります。これらは太陽光発電や蓄電池 、デマンドコントロールを導入することで実現できます。

御社の施設や使用電気量によっても、費用対効果は異なってきます。
ピークカットやピークシフト導入をご検討される方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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